普段どおりのサイズの靴を買ったのに、実際に歩いてみるとキツかったりゆるかったりして、結局履けなかった……という思いをしたことがある方、多いのではないでしょうか。そしてよくよく考えてみると、外国のメーカーの靴を買っていて、「あのメーカーの靴は、自分の足に合わない」とか「このメーカーの靴は1cm大きくてもいいくらい」といった会話をしたりしていませんか。
そもそも、「外国製の靴が日本人の足に合わない」というのは事実なのでしょうか。それとも、ただサイズが合わない靴を買ってしまっているだけで、外国製の靴も問題なく履けるものなのでしょうか。
そこで、Shoe Treeではおなじみの印南淳さん(1965年発足のシューフィッター養成認定機関FHA 会長)に、その真相を聞いてきました。正しい知識をしっかり身につけて、自分に合う靴を見つけられるようになるといいですね。
シューフィッター曰く、
「外国製の靴が合わない、というのは昔のことです」
一部では今でも「足の形が民族によって違うから日本人には外国製の靴は合わない」と言われていますが、それは昔のことです。
そもそも昔の日本人は徒歩で移動し、地べたに座って暮らしていましたが、現代の日本人は電車や車で移動することが多く、椅子に座る時間が増えたので、足の形が変化しているんですね。生活様式の変化に伴い、日本人の足も欧米化してきている、と考えるとイメージされやすいかもしれません。
また、現代における日本製と外国製の靴は、ボーダーレス化してきています。外国製の靴でも日本人に合った靴が増えていて、日本人向けの靴の開発を行っている海外メーカーもあります。
足の形は十人十色。その人が履いて「履き心地が良い」と思った靴が一番合っている靴ということになります。日本人の足に必ずしも日本製の靴が合うとは限らず、「この外国製の靴が、自分の足に最も合う」という日本人もいます。
靴選びの1POINTアドバイス
外国製の靴を履きたい場合は、その靴の履き心地、仕様などを知り尽くしているシューフィッターに相談しましょう。(外国製の靴を多く扱っているお店には詳しい方がいることが多いです)。見た目だけで決めるのではなく、自分の足に合っているのか、確認するようにしてください。