冬のファッションアイテムとして欠かせないのが、暖かいブーツですよね。ムートン(羊革)、ツヤ革(牛、馬などの本革を使った靴)、スエード(起毛革)など素材によって雰囲気が結構変わるので「服に合わせて使い分けられるように、数足持っている」という方も多いのではないでしょうか。
でも「色が合わせやすいから、ついこればかり履いてしまう」とか「履くとムレるので、結局あまり履いていない」といったブーツを持っている場合、ちょっと注意が必要かもしれません。
冬本番が訪れる前に、ブーツの “正しい選び方” や “履くときの注意点” を知ることで、あまり足に負担をかけずに、オシャレを楽しめるようになるといいですね。足に合わない靴を履き続けていると、足の形状が変わってしまったり、腰や背中を痛めてしまったりすることもありますので、正しい知識をしっかり身につけましょう。
ブーツの正しい選び方
色や形といったデザインだけで購入を決めてしまうのではなく、一番は自分の足に合っているかどうか、履き心地を大事にしましょう。
◆ ロングブーツの場合
まず、足の長さや足囲を選ぶときは、冬用の靴下やタイツの厚みも考慮します。それから筒部分のサイズが合うかどうかもしっかり確認します。ふくらはぎの締め付けを感じるようなものは歩きづらかったり、座ったときにも疲れるといったことが起こりやすいので、ふくらはぎとブーツとの間に指が1本入るくらいのものを選びましょう。また、よく「靴の革は伸びるから、初めのうちはキツくても大丈夫」と言われますが、足の長さは伸びませんので、その点はご注意ください。
その他、ファスナー部分があたるなど、気になることがあるときは「履いていればそのうち慣れるだろう」と自己判断せず、シューフィッターに相談しましょう。
◆ ブーティー(くるぶし丈のブーツ)、ショートブーツ(足首が隠れるくらい)の場合
ロングブーツと同様に、足の長さや足囲を選ぶときは、冬用の靴下やタイツの厚みも考慮します。ブーティーの場合、ヒール部分が細いデザインのものが多くありますが、ヒールが細いということはそのぶん靴底が地面に接する面積が小さくなって安定しませんので、長時間歩くことには適していません。
また、ブーツを履くと足がむくむので「(むくむ時間帯の)夕方に買うべき」といったこともよく言われますが、靴はどの時間帯に買ってもOKです。詳細は以下の記事をご参照ください。
ブーツを履くときの注意点
ブーツに限らず、靴は1日履いたら必ず1日は休ませる(履かない)ようにします。足には汗腺が多く、1日でコップ一杯ほどの汗をかき、ニオイの元になるので、しっかり乾燥させる必要があるためです。
ブーツを履いたときのムレが気になる場合は、通気性が上がる中敷きを使ってみましょう。そもそもブーツは暖かさをキープするために通気性が悪いデザインのものが多いので、中敷を変えるだけでも大かたのムレは解消されるはずです。また、ロングブーツを履いた後はロングブーツ用のブーツキーパーを使って形状を維持し、乾燥も促進するようにしましょう。