コンサルテーション・カウンセリングとは
フットケアサロンでは、施術の前に「コンサルテーション・カウンセリング(=診断・相談)」を行います。たこ、魚の目、巻き爪などの足に関するトラブルがある場合はもちろん、「カサカサしている足をふっくら健康的にしたい」といった、フットケアの目的やゴールを明確にしてから施術に進みます。
今回は、足の健康・美容のプロが診察するポイントと、施術の流れを具体的に見ていきましょう。
1 足の観察、触診
∟ 足関節の可動域角度、皮膚の色、温度、皮膚や関節の柔らかさ、硬さの確認。
∟ 足関節の変形、角質の位置、魚の目の位置・大きさ・深さを探る。
∟ 爪の健康状態を確認。切り方や長さは適当か、表面の凸凹、肥厚、色の変化の具合、乾燥度合い、巻き爪、陥入爪の有無について。
2 サイズの計測
∟ 足長、足囲、足幅を測り、JIS規格での靴のサイズの確認。
3 フットプリントによる圧の検査
∟ アーチの高さ、荷重がかかる位置、足の変形、たこなどのトラブルの位置を見る(開帳足、垂下足(扁平足)、凹足、外反母趾、内反小趾など)。
4 足の既往歴(トラブルの発生時期、原因など)や痛みの有無の確認
・フットケアの目的やゴールを明確にする。
・自宅での正しい爪の切り方、足のお手入れ方法(洗い方から保湿方法まで)、靴の選び方、履き方、マッサージの仕方、クリームの塗り方、靴紐の結び方などについても聞くことができます。
施術の流れ
サロンによって多少の差はありますが、ドイツ式のフットケアサロンでは、主に以下のような流れで施術がされています。
1 フットバス
∟ フット用の入浴剤をいれたお湯で足を温め、清浄。
2 爪の手入れ足専用のマシン
∟ 爪の形を整えて甘皮処理、表面の凸凹をならし磨く。
∟ 肥厚があれば正常の厚みまで削る。巻き爪の処置(矯正)も可能。
3 角質除去
∟ 足の皮膚を滑らかに整える。たこ魚の目があれば、マシンや、クレド(コーンカッター:薄刃の剃刀)を使用して芯を取り、皮膚を滑らかにする。
4 フットマッサージ
∟ フットクリームを用い、保湿しながら足の関節を動かして足の機能を高めるマッサージ。
5 施術後
∟ その日の施術の説明と、自宅でのケア方法を学ぶ。
※ 本記事は、足と爪の専門サロン「ビューティーレジィーナ(http://beautyregina.com)」代表の松尾圭佑子氏に監修いただいております。
………………………………………………………………………………